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- 小鵝桶 -
青葉繁る5月になりました。梢に掛けられた巣箱の中から、小さな鳴き声が聞こえ始め、今年も無事に玉子から雛が孵ったのだなと安堵します。この小さな雛がやがて親鳥の声を真似られるほど成長する頃、川辺に出ると、こちらではアヒルや鴨といった水鳥が、今年生まれた雛を連れ隊列を組んで移動する姿が見られます。
このように鳥たちの様子が一番、生き生きとして見えるのは、春から初夏に掛けてでしょうか。今月取り上げた、水鳥の形をした桶を取り出して眺め直したくなるのも、ちょうどこの季節に重なります。
ところで、ドイツの百貨店の催し事の1つに「世界のワインフェア」があります。ドイツもワイン生産の本場でありながら、世界中から「安くて美味しい」ワインを求める意欲が旺盛です。
主に南半球にある南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、チリ産ワイン、そしてアメリカなどヨーロッパ産以外のワインがこのフェアの会場を占めていました。その中でこの春には、いよいよ中国産ワインが赤ワイン1点ではあるものの、新しく登場していたのが目に止まりました。「中国のワインは、マルコ・ポーロが旅したときから記述がみられるほど古い歴史を持っている」と説明されています。
ボトルのラベルが示す産地は銀川市がある寧夏省、ブドウの品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンとなっています。中国大陸内陸産の食べ物が欧州に入るルートがいよいよ確立されつつあるのだな、という印象をもって眺めました。
(2012年05月01日)
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